「家賃から逆算する!業種を問わず使える年間売上目標の立て方」
はじめに
これからお店を出したい方、あるいはすでに運営している方にとって、
「年間の売上目標をどうやって決めればいいのか?」という悩みは尽きないものです。
今回は、飲食店に限らずさまざまな業種の方に向けて、**「家賃を起点にしたシンプルな売上目標の立て方」**をご紹介します。
数字はあくまで一般論に基づいた目安ですが、開業前の計画や事業改善の参考にしていただけたら嬉しいです。
そもそも損益分岐点とは?
売上目標を立てるうえで重要な考え方が「損益分岐点」です。
これは、「売上 = 支出」となるラインで、利益がちょうどゼロになるポイントを指します。
このラインを把握しておかないと、いくら売れていても「なぜか利益が残らない…」という状況に陥りがちです。
家賃を使って損益分岐点を逆算する
損益分岐点をシンプルに考える方法のひとつが、「家賃」を起点にすることです。
一般的に、家賃は売上の10%以内が理想とされています。
つまり、家賃が月30万円であれば、月商300万円がひとつの目標となるわけです。
家賃×10 = 月の売上目標額(目安)
これは非常にシンプルかつ実用的な考え方です。
さらにこの売上目標をもとに、固定費・変動費のバランスを見ていくと、より現実的な計画が立てられます。
参考:飲食店の目安パーセンテージ
飲食業を例にとると、下記のような配分が目安とされています。
費目 | 割合(目安) |
---|---|
家賃 | 約10% |
人件費(社員・アルバイト含む) | 約30% |
食材原価 | 約28〜35% |
※もちろん業態や店舗規模により前後します。
固定費と変動費の考え方
✅ 固定費(毎月一定の支出)
- 家賃
- 社員の人件費
- 保険料・減価償却費
- リース料など
✅ 変動費(売上や営業状況で変わる支出)
- 食材・ドリンク仕入れ
- 備品・雑費
- アルバイト人件費
- 広告宣伝費
- 通信費・水道光熱費
- 決済手数料など
出店前に考えておきたいこと
物件選びの段階から、「家賃 × 10 = 月の売上目標」として見立てを立てておくと、
出店後のキャッシュフローにも無理がなく、軌道に乗りやすくなります。
そのうえで、以下のような視点も重要です:
営業時間帯と売上ピークの見込み
立地と周辺の人の流れ(動線)
競合状況やエリアの客層(セグメンテーション)
最後に|KPI算出ツールも近日公開予定!
Forge Laboratoryでは現在、**業種を問わず使える「年間KPI設定ツール」**を開発中です。
家賃や目標利益率などを入力するだけで、年間や月次の目標が自動で算出できるWebアプリになる予定です。
こちらも近日リリース予定ですので、ぜひお楽しみにお待ちください!
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