『英語で独り言』が英会話力を上げるための一つの方法である
今回のブログは大変お恥ずかしい告白となりますが、自分は極めて独り言をブツブツと呟きます。しかも英語で。今回のブログでは、私の独特な英会話習得方法を紹介します。
英会話の背景
20代前半に叔父の紹介でアメリカ人の社長が経営する北米住宅施工の会社へ就職しました。その会社で日本人は自分ただ1人で、その他は全員英語圏の人たちでした。仕事も日常も会話は全て英語でした。当時の日本は経済的にまだ強く、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人などが出稼ぎに来る時代でした。そのため、英語圏の同僚たちの日本語習得への意欲はほぼなく、ひたすら英語のシャワーと叱責を日々浴びていました。
この環境は今思い出しても過酷で孤独なもので、決して戻りたくない日常でしたが、この経験を経て全く英語が喋れなかった自分が、いつのまにかある程度の日常英会話を体得できるようになりました。
また、当時1人だけ日本語習得に意欲的なカナダ人がいたので、そのカナダ人と一緒にLanguage Exchangeを毎日やっていたことも大きな理由の一つです。隔日に英語の日と日本語の日を設けて、お互い英語の日は英語しか喋れないというルールを厳しく守りました。英語の日に日本語を喋ったら一回につき100円の罰金というルールがありましたが、日本語の日に概ね同額が戻ってくるので、金銭のやり取りが面倒くさくてすぐにやめてしまいました。今となっては良い思い出です。
このカナダ人の友人が自分の発音を褒めてくれた最初の人でした。この時、とても嬉しく感じ、発音が完璧になればなるほど嬉しくなりました。難しい発音の単語と出会うとひたすらそのカナダ人に「今の発音ネイティブまであと何%?」と毎回聞いていました。その友人が逐一この質問に付き合ってくれ、自分の発音力とフロー力の向上に大きく貢献してくれました。
だいぶ後で気がついたのですが、いつのまにか自分のリスニング力がかなり向上していることに気がつきました。それは「正しい発音とフローで英語が喋れるのであれば、それは正しい発音を知っていることなので、聞き取れる」ということです。
ここから私の激しい発音へのこだわりが芽生えました。文法などは置いておき、ただひたすらに映画を見て、モノマネをし発音やフローを体得することに夢中になりました。
独り言の練習法
映画のフレーズを覚えたらあとは反復練習するのみなので、はたから見たら独り言のようにブツブツと何か言っています。しかも英語で。映画は会話のシーンが見られるので、相手が何を言っているからこう言ったということも記憶に残ります。ここで大事なのは、真似するだけでなくフレーズの意味も理解することです。
ターゲットの英語フレーズの意味がわかると、次第に応用が効いてきます。動詞の部分を他の単語に変えるだけで意味が変わるフレーズもあります。映画からのフレーズをストックすることで、WouldやCould、mightなどの助動詞の代替えも自然とできるようになりました。最後の方は勝手にシーンの続きを作って、フレーズを考えたりして独り言をずっと言っているという一見変わった癖がついてしまいました。
このようにして、会話のシミュレーションを1人でできる特技を体得したのです。一般的にはこの特技を体得しなさいとはおすすめできませんが、映画を題材とした英会話習得の派生の楽しい特技となりました。妄想癖が強いのでしょうが、とても楽しい時間です。
ここからさらに上を行くと、映画を超えて勝手にシチュエーション設定をして会話を想定し、独り言を呟き始めます。まるで相手がいるかのようなリアクションを取りながら独り言を言う様は異様で気味が悪いとしか言いようがないと思います。正直、見られたくない場面ですね。
まとめ
日本語での会話でも言えることですが、皆さんも想像・妄想で特定の相手と何を話すかなどをある程度した経験があるのではないでしょうか。それの英語版で独り言で練習していると思えばさほど異様でもないとは思いますが、それでも見られたくはないですね。
皆様も、もし英会話の想定が楽しいと思えるようであれば、この独り言の練習法を試してみてください。ある程度この変わった習慣化ができれば、英語脳が身につくと思います。英語の会話シミュレーションを楽しむことで、自然と英会話力が向上することを実感できるでしょう。
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